【行事は楽しみだけど実は子どもたちのスキルアップのための大事な教材】



 行事は子どもの成長とスキルアップのために大切なものと考えています。

子どもをよりよく伸ばすために必要な体験素材を「行事」としています。

 行事という目に見える楽しさ使い、活動の裏側に隠された学習を抵抗なく受け入れられるように工夫して

提供するため行事は「教材そのもの」と言えます。

 また、保護者の皆様が参加したりご覧になる行事もあります。これは、一緒になって幼児期に必要な活動を、

親子で体験して家庭での生活学習にも役立ててほしいと考えているからです。

 幼児期の学習は生活が全てです。そのためには幼児を取り巻く環境が大きく影響してきます。

ある一部分の時間だけ学習したからというわけにもいきません。

 ですから、運動会など様々な行事は、家庭でも時期が近づいてくると本番前から話題になったり、当日は、

たくさん応援され、終われば家族でビデオや写真を見て「振り返っている」ことが幼児教育なのです。

 子供から出てくる話を復唱してあげ一緒に話すだけでも、十分です。そこに大人の言葉を付け加えず、

○○頑張ってんだね」、「今日はそこをやったのね」など子供から出てきた言葉を装飾せず会話を楽しんで

あげれば良いと思います。

 また、失敗を責めず次に頑張れる期待感や次に向かって粘り強く頑張れる、言葉のシャワーをかけることが

一番の幼児教育になります。


 純粋に子供が行ったことを褒めて、子どもの成長を一緒に楽しんで見守っていってくれると嬉しく思います。

 しっかりとした、関わりができれば学習という目に見えるスキルも向上し、しっかり取り組むことができる

ようになることでしょう。

 その成果は、一朝一夕には現れないと思いますがいずれ開花することと信じています。

 小さい頃に暗記のような学習で覚えても、自発的に活用することができない年齢では、覚えたことを忘れて

しまったり、せっかく覚えたことを応用、活用できなくなってしまいます。

 幼児期の間に、生活しながら覚えた知恵を活用して、うまくできたことの成功体験をたくさん積めるような

簡単な学習のがいいのです。

 数の学習でしたら1から10程度の大きさや量、順番がわかり、多い少ないの判断ができたり、背の順や

かけっこの順番がわかりスムーズに並ぶことができたり、友達に順番を教えたり教わったりする程度で十分です。

 それらが、年齢を重ねるごとに学習に興味を持ち続ける秘訣でもあります。

 その子にとっての必要な学習は大人が決めるのではなく、その子が必要と思って最後まで取り組む姿を

育てる方のが大切だと思います。

 そのような姿を、抵抗なく育てるのが「幼稚園行事(素材)」です。