「こどもは親の言う通りにはしないが、する通りのことをする」

親が寝転んでばかりいれば、こどもも寝転ぶ癖がつき、汚い言葉を使えば、
そのまま幼稚園でも使ってしまいます。
幼ければ幼いほどその傾向が強いものです。
優しい子どもに育てたいと思いながら、
子どもがいじめられると
「負けないでやり返しなさい」と言ってしまいます。
また、のびのびした子どもに育てたいと言いながら
「遊んでぱかりいないで勉強しなさい」と、
子どもを追いかけるようなことを言ってしまいます。
その時々で子どもへの要求が変わってしまいます。
これでは
子どもが迷ってしまい、一貫した態度で育てることが難しくなっています。
本来ならば子どもが多様なやり方を学び、適切な選択力をもちながら対応していくことが
人間性の基本ですから、その場その場の状況を見極めた使い分けができたらよいとおもいます。
それがどのように育つかは、
周囲の人々の行動を見ることによって形成されていきます。
特に父母の影響が大で親の行動が子どものモデルになり、将来像の方向づけにもなってきます。
親が自分の本音と違ったことを子どもに
望んでもそれは無理なことでもあり、
子どもに根づきません。
どのような状況下でも私たちは
「みせかけ」でなく本質的なところから子どもに
メッセージを贈っていかなけれぱならないとおもいます。
子どもにどのような人間像を期待するにも、その答えを私たち自身が
毎日の生活の中で示すことに尽きるとおもいます。

私たち教職員は子どもたちの素晴らしい可能性を伸ばしたいと願っています。
そのためによりよい環境をめざし、一年後の子どもたち成長の姿を楽しみにしています。

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