令和6年度「園庭開放」「あかちゃん集まれ」 (対象を表示又は保存してご覧ください。) |
余談 |
「非認知能力」 という言葉を聞いたことがありますか。 |
忍耐力や社交性、自尊心など幅広い力や姿勢を含み、将来の成功の支えとなるものとして世界的に注目されています。 特に、獲得のピークが7歳ぐらいという説も出ている非認知能力幼児期(乳児含む)から育成することが重要とも言われています。 |
「非認知能力」は 将来の成長や成功に結び付きやすい能力です |
しかし、非認知能力は文字数などの知育では育ちにくい能力とも言われています。 早期教育を気にかける方は多いと思いますが、読み書きや計算、英語といった知的教育の成果は目に見えやすく周囲と比較しやすく、敏感になりやすいものだと思われます。ただ、他人と比較されるような教育で育っては将来思いやりや仕事に対する姿勢など社会に一員になったときに障害がでることも言われています。 では、幼児期にどれくらい知的教育に力を入れるべきか、我々教育機関ではもっと深く考え精査する必要があると考えています。 また、近年の研究では、幼児期の知的教育による効果は一時的に過ぎず、長続きしないことが明らかになりつつあるからです。 最初は他の子どもを大きくリードしますが、小学校に入学して学年が上がるにつれて 差が見られなくなることが研究でも発表されているようです。 |
非認知能力は生活の中で育つ能力です。 |
非認知能力は、限られた場所だけで必要とされる能力ではありません。生涯の生活全てに必要な能力です。 身につけて伸ばしていくには様々な生活体験が重要で学校だけでは伸びません。 家庭や地域、学校など三者が絡み合って育つ能力です。家庭だけ!学校だけ!と分けて考えるとなかなか身に付かないのです。 生まれた時から始まっている家庭で学ぶ躾、親の行動が見本となる公衆道徳などが身に付き、それが集団生活に反映されるのです。 幼稚園や小学校などの集団での学習は家庭と連携して相互の「学習」が平行して行うことで成り立つのです。 |
幼稚園ではどのような学習を!! |
幼稚園で非認知能力を獲得するためにはどの様な学習が必要かというと、集団で様々な人と多くの関わりを持って一緒に生活を送ることが第一です。 子どもたちの大好きな鬼ごっこや砂場遊びなど好きな遊びを集団生活で行うことが学習なのです。 簡単に言うと子どもたちは、鬼ごっこを通して人間関係を学んでいくのです。 また、折り紙や、塗り絵なども学習しているようには見えない活動でも幼児や乳児にとっては大人が仕事をする以上に大事な行動とも言えるでしょう。 それらのことで、やりたい事を自ら選びやり遂げることで責任感を獲得していき、イメージしたものを作りたいという気持ちで取り組んでいくことで工夫する力を身につけていくのです。 それらの行動や活動が途中で途切れたり、挫折してしまうような事が起きてしまわないように、簡単でも難しくても、楽しく感じさせたり興味がでるように促すことが大切でやり遂げることが大切なのです。無理矢理させられていると感じると拒否反応を起こしてしまう気持ちが育ってしまいます。 ですから、どのような作業や活動も興味関心を持って自らやりたいと思うようなものを選んだり、選べる環境を整えて、十人十色の子どもたちに誰もが同じ達成できた事を感じさせなくてはならないのです。 やることが違っても知育的な技術を育てるのではないので、どんなことやものでも達成感があればいいのです。 その達成感や頑張ったり、工夫する力がいずれ訪れるる困難を乗り越える力やスキルの獲得へつながっていくのでしょう。 従って、幼稚園のただ遊んでいるように見える生活や活動は意味が無いのではなく、むしろたくさん行った方がいい活動と言えるのでしょう。 幼児期は小学校以降の学力の土台となる「非認知能力」と呼ばれる力や姿勢を鬼ごっこや砂場遊びなど、子どもの好きな遊びを通して集団生活で学習しているのです。 先生や友達など様々な人と関わって生活することが大事なのです。その生活の手だてを陰から支えるのが保育者です。保育者は先頭に立って教え込むのでは無く、促すのが重要なポイントなんです。 なので、教えていないで遊んでいるだけと勘違いされてしまうこともありますが、あくまでも陰から促すのが保育者の仕事なんです。 幼稚園の先生は、子どもと遊べなくなったら仕事ができなくなってしまいます。 |
非認知能力研究が世界的に注目されています。 |
幼児期に非認知能力を伸ばすことで、学歴や仕事など将来の成功に結び付きやすいということがわかってきたのです。 |